急性毒性
経口
ラットLD50値:>5000 mg/kg bw(IUCLID (2000))。(GHS分類:區(qū)分外)
経皮
ラットLD50値:>2000mg/kg bw(IUCLID (2000))、2000 mg/kg bwの投與で死亡はない。(GHS分類:區(qū)分外)
吸入
吸入(ガス): GHSの定義における固體である。(GHS分類:分類対象外)
吸入(蒸気): データなし。(GHS分類:分類できない)
吸入(粉じん): ラットLC50値:>5.05 mg/L(OECD TG403)(IUCLID (2000))。なお、粒徑3ミクロン以下が85.4%を占める(IUCLID (2000))との記述から粉じんの基準値を適用した。(GHS分類:區(qū)分外(JIS分類基準))
皮膚腐食性?刺激性
ウサギに試験物質0.5gを適用した試験(OECD TG404)において刺激性なし(not irritating)、およびウサギを用いた別の試験で皮膚一次刺激指數(shù)は0.0で刺激性なし(not irritating)(IUCLID (2000))。(GHS分類:區(qū)分外)
眼に対する重篤な損傷?刺激性
ウサギの眼に試験物質0.1gを適用した試験(OECD TG405)において、刺激性なし(not irritating)(IUCLID (2000))、およびウサギを用いた別の試験で軽微な刺激性(slightly irritating)(IUCLID (2000))。(GHS分類:區(qū)分外)
呼吸器感作性又は皮膚感作性
呼吸器感作性:データなし。(GHS分類:分類できない)
皮膚感作性:モルモットを用いたマキシマイゼーション試験(OECD TG406)で惹起後に感作性反応は認められず、感作性なし(Not sensitizing.)(IUCLID (2000))。(GHS分類:分類できない)
生殖細胞変異原性
マウスの経口投與による骨髄細胞を用いた小核試験(OECD TG474)(體細胞in vivo変異原性試験)は陰性(IUCLID(2000))。なお、in vitro試験では、エームステストの結果は陰性(環(huán)境省リスク評価 第8巻(2010))。(GHS分類:區(qū)分外)
発がん性
US EPAは発がん性のリスク評価ガイドラインの下では、ヒトでの発がんの可能性を評価するにはデータが不十分である(IRIS (2009) Tox Review) 。(GHS分類:分類できない)
生殖毒性
データなし。(GHS分類:分類できない)
特定標的臓器?全身毒性(単回ばく露)
ラットに4.12~5.98 mg/Lの濃度(粉じん)を4時間吸入ばく露した試験(OECD TG 433; GLP)において、2/10匹に努力性呼吸と被毛の亂れ、全例の肺ににびまん性のやや白い病巣を伴った不完全な虛脫が見られた(IUCLID (2000))。なお、経口投與試験では、ラットに5000 mg/kg bwの投與で死亡はなく、正常な體重増加を示し、剖検でも異常は見られていない(IUCLID (2000))。(GHS分類:區(qū)分2(肺))
特定標的臓器?全身毒性(反復ばく露)
セリウム等の希土類元素ヒュームのばく露を長年に亙り受けた労働者の肺では希土類元素の蓄積が見られ、肉芽腫、気腫、間質の線維化の肺病変と肺活量の低下が報告されている(環(huán)境省リスク評価 第8巻(2010))。また、酸化セリウム研磨剤にばく露後から少なくとも15年以上経過した後、呼吸困難のため受診した58歳の男性に軽度の胸膜肥厚と肺閉塞が見られ、病理検査の結果、慢性肥厚性胸膜炎と診斷された事例(環(huán)境省リスク評価 第8巻(2010))、35年間光學レンズの研磨作業(yè)に従事し、離職後13年経過後に酸化セリウムのばく露に関連する希土類元素じん肺が判明した68歳男性の事例(PATTY (5th, 2001))の報告がある。これらの事例は希土類元素の肺における長期間の殘留を示すものであり、酸化セリウムのばく露が関與しているとされる有害事象発生の報告は多い。一方、ラットに粉じんばく露による13週間反復吸入試験において、剖検では5 mg/m3以上のほぼ半數(shù)で橫隔膜の拡張、退色、全例で気管支リンパ節(jié)の変化、51mg/m3以上の全動物で肺の退色、組織検査では、5 mg/m3以上の雌雄の気管支リンパ節(jié)でリンパ組織増生と色素沈著、肺で色素沈著、51 mg/m3以上の雌雄の肺で肺胞上皮の過形成、咽頭で化生及び色素沈著がそれぞれ認められた(環(huán)境省リスク評価 第8巻(2010))。(GHS分類:區(qū)分1(肺))
吸引性呼吸器有害性
データなし。(GHS分類:分類できない)