急性毒性
経口
ラットにおけるLD50値 2000mg/kgを超えている (厚労省報告, access on 11. 2008) ことから、JIS分類基準の區(qū)分外(國連分類基準は區(qū)分5または區(qū)分外)とした。
経皮
ラットにおけるLD50値 5000 mg/L および ウサギにおけるLD50値3180mg/kg (HSDB, 2003) に基づき、JIS分類基準の區(qū)分外(國連分類基準の區(qū)分5)とした。
吸入
吸入(ガス): GHSの定義における液體である。
吸入(蒸気): データなし
吸入(ミスト): ラットにおけるLC50値(4h):4100mg/m3(524.8ppm)以上 (HSDB, 2003) が得られた。飽和蒸気圧濃度(換算値)は2.2ppmであり、得られたLC50値は、飽和蒸気圧濃度以上であるため、「粉じん?ミスト」である。しかし、このデータだけでは區(qū)分が特定できないことから、データ不足のため分類できないとした。
皮膚腐食性?刺激性
ウサギにおいて、軽度から中程度の紅斑がみられた (HSDB, 2003) ことから、區(qū)分2とした。
眼に対する重篤な損傷?刺激性
ウサギにおいて、軽度から中程度の刺激性がみられ、それら癥狀が5日間で回復した(HSDB, 2003)ことから、區(qū)分2Bとした。EU分類においてもR36/38(區(qū)分2または3相當)(EU-AnnexⅠ, access on 11. 2008)である。
呼吸器感作性又は皮膚感作性
呼吸器感作性:データなし
皮膚感作性:データなし
生殖細胞変異原性
in vivo変異原性試験 (ラットおよびマウスを用いる優(yōu)性致死試験)における陰性結果 (HSDB, 2003) に基づき、區(qū)分外とした。なお、in vitro変異原性試験:エームス試験で陰性(厚労省報告(Access on 11. 2008))、CHL細胞を用いる染色體異常試験で陰性(厚労省報告(Access on 11. 2008))、CHO細胞を用いる染色體異常試験試験で陽性 (HSDB, 2003) 、マウスリンフォーマアッセイで弱陽性 (HSDB, 2003) の結果が得られている。
発がん性
データなし
生殖毒性
ラットを用いた反復経口投與毒性?生殖発生毒性併合試験(OECD TG422、GLP対応)における生殖および発生毒性癥狀は認められなかった(厚労省報告, access on 11. 2008) が、仔の催奇形性情報が不十分なため分類できないとした。
特定標的臓器?全身毒性(単回ばく露)
急性の神経毒性試験で500mg/kg群にいくつかの麻酔作用が認められている(JMPR, 2002)ことから區(qū)分3(麻酔作用)とした。なお、ラットを用いた単回経口投與試験(1000-2000mg/kg)において、病理學検査で死亡および観察期間終了時の生存動物に異常は認められなかった(厚労省報告、access on 12. 2008)との報告もある。
特定標的臓器?全身毒性(反復ばく露)
ラットを用いた試験において、60mg/kg以上の投與群で、尿量の高値、雄において腎臓の肥大、近位尿細管に硝子滴がみられた (厚労省報告, access on 11. 2008) が、ラットの雄特異的所見の可能性があり、分類できないとした。
吸引性呼吸器有害性
データなし